【映画感想】ゴジラvsコング|最強はどっちだ!

【映画感想】ゴジラvsコング|最強はどっちだ!

コロナによる延期を経て、2

作品概要

ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズによるモンスターバースシリーズ第4弾。
コロナによる延期を経て、2021年7月2日に日本でも公開された。前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の続編であり、王となったゴジラと前々作のメイン怪獣キングコング、2匹のキングが激突する。両者が激突するのは1962年の「キングコング対ゴジラ」以来。

あらすじ

前作より5年後、コングはさらに成長し髑髏島に新設されたモナーク前哨基地にて保護されていたが、狭い基地に苛立ちを隠せず、もはや崩壊は時間の問題だった。
一方アメリカには突如ゴジラが出現、怪獣が現れていないにも関わらずエイペックス・サイバネティックス米国本社を強襲する。
そのエイペックス社は怪獣調査の一環として地球空洞説に基づく地下空洞の調査を立案。
コングの持つ帰巣本能を利用し彼を案内役にしたいエイペックスはモナークに対し、コングの提供を打診。前哨基地に限界を感じていたモナークはこれを了承、船団によるコングの移送作戦を開始する。だが、その船団にゴジラが迫っていた。

最強の怪獣はどっちか

日本の怪獣ゴジラとアメリカの怪獣コングの対決を謳う本作。

ヒューマンドラマのクオリティ

怪獣映画なのでメインはもちろん怪獣の暴れっぷりであるが、人間サイドはどうか?
前作に登場した女の子マディソンが今作にも登場、また日本からは小栗旬が前作で死亡した芹沢博士(渡辺謙)の息子芹沢蓮で出演すると話題になった。
他のところにも結構書かれていると思うが、ヒューマンドラマのクオリティは正直微妙。
特に芹沢蓮というキャラクターは出す必要があったのだろうか。
彼は本作の黒幕企業エイペックスの研究員として登場し、怪獣兵器の開発に勤しんでいる。怪獣との共存を願っていた父とは真逆のように思えるし、そもそも父との関わりや何故エイペックスにいるのか背景の説明が一切ない。
例えば、間接的に父の死の原因となったゴジラを憎んでいるとか、そもそも父とは思想が異なり確執があったとか、そういうものがあればまだ納得はいったと思う。
本作は撮影後にだいぶカットしているとのことで、前作に出演していたチャン・ツィイーなど丸ごと消えているということもニュースになっている。(参照)作品の構成上仕方のない部分もあるのだろが、次作では改善を期待したい。

怪獣の魅力

本作にはゴジラとコング、その他地下空洞に巣食ういくつかの雑魚怪獣、懐かしのスカルクローラーが登場する。

ゴジラとコングどっちが強いのか

作中では3度の戦いと、vsメカゴジラでの共闘が描かれる。

1戦目:海上戦
船で輸送中のコングと、それを狙うゴジラの初戦。コング側にはモナークの艦隊も味方するが、海上ということもありゴジラが優位。最終的に倒されたふりをしたコングが見逃された形でゴジラの勝利。

2戦目:香港戦
エイペックスに惹き付けられ上陸したゴジラと地底より帰還したコングの都市戦。背びれアックスを手に、高層ビルを樹木のように飛び交い、放射熱線も防ぐコングが有利に立ち回り勝利。ただしこの戦いでアックスのエネルギーを使い果たす。

3戦目:香港戦
2戦目の直後、アックスを失ったコングとゴジラの戦い。純粋な肉体のみの力比べとなったがコングがゴジラに押し倒され、踏みつけられるなどして瀕死となりゴジラが勝利。

感想

ヒューマンドラマは全体的に微妙。特に芹沢息子が何故ゴジラと敵対するのかが不透明。間接的に父を殺した怪獣への復讐なのか、それとも思想的にそもそも父との対立があったのか背景説明が欲しかった。だが、怪獣同士のバトルには十分満足できると思う。今回は特にED後の匂わせなどはなかったが、モンスターバースシリーズ自体は継続するようなので期待。

映画カテゴリの最新記事